米国でのミーム株ブームの際にソーシャルメディア、レディットに集まったアマチュア投資家の投稿が、ヘッジファンドや資産運用会社が市場で行う取引の一助となる可能性がある。

レディットの掲示板に投稿された大量のコメントや動画などを活用し、新たなデータ製品を金融業界向けに開発することで、同社とインターコンチネンタル・エクスチェンジ(ICE)が合意した。

ICEの債券・データサービス担当プレジデント、クリス・エドモンズ氏はインタビューで、資本市場に影響を与えるトレンドを検出するため、レディットのコンテンツは他のデータと同様に分析されると説明。これによって、トレーディング戦略やアルゴリズム、市場の地合いをリアルタイムで把握することが可能になる見通しだ。

ニューヨーク証券取引所を傘下に持つICEは、ヘッジファンドや資産運用会社などを対象に、このサービスを開始する方針。将来的にはより幅広い顧客層に拡大していく予定だと、エドモンズ氏は述べた。

昨年上場したレディットのアクティブユーザー数(1日当たり)は1億100万人強に増加し、投稿・コメント数は220億件余りに達している。

レディットで交わされるやり取りは、世界中で起きているニュースやトレンドをリアルタイムで把握する手掛かりになり得ると、レディットのビジネス開発・パートナーシップ担当バイスプレジデント、ジョナサン・フレッシャー氏がICEとの合意を巡る発表資料でコメントした。

原題:Reddit Chat Rooms Could Soon Drive Hedge Fund, Investor Bets(抜粋)

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