米保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は、世界の自然災害関連の保険損失が2025年に2000億ドル(約30兆8100億円)を超えるとの見通しを示した。1月にカリフォルニア州ロサンゼルス近郊で発生した山火事による損失が異例の大きさとなったことが影響している。

今回の見通しは、カリフォルニアの山火事による保険損失が500億ドルに達したという想定と、過去8年間の自然災害による平均年間損失に基づいている。ピーター・ザフィーノ最高経営責任者(CEO)が12日、24年10-12月(第4四半期)決算に関するアナリストとの電話会議で明らかにした。

「カリフォルニアの山火事だけによっても、25年1-3月(第1四半期)の自然災害による損失は第1四半期としては過去2番目の大きさになるだろう」とザフィーノ氏はアナリストに語った。

今回の25年損失見通しは、保険ブローカーのエーオンによる24年の損失額推計(1450億ドル)を大幅に上回る。

原題:AIG Chief Sees Global Disaster Losses Over $200 Billion in 2025(抜粋)

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