(ブルームバーグ):旅行予約プラットフォームのクルックは、新たな資金調達ラウンドで1億ドル(約154億円)を調達した。これまでの調達総額は10億ドルを超えた。
今回の調達ラウンドは、ビトルビアン・パートナーズが主導した。クルックはミレニアルとZ世代の旅行者をターゲットに事業を拡大している。
この2つの若い世代がクルックのユーザーベースの約70%を占めており、予約の8割以上がモバイルアプリで行われている。共同創業者のエリック・ノック・ファー氏によると、ソーシャルメディアプラットフォームが顧客獲得の重要な経路となっている。
同氏はインタビューで、「ソーシャルメディアは新しい検索になりつつある」とし、「人々はTikTok(ティックトック)やインスタグラムで検索している。従って、これは間違いなくわれわれが今後も活用していくべきトレンドだ」と語った。
また、若い旅行者はより本物志向で自分好みの体験を求める傾向が強まっており、これは人々が自由な時間を過ごす方法に大きな変化をもたらしている。
コンサルティング会社マッキンゼーの最近のリポートによると、若い世代は目的地を決めてからそこで何をするかを計画するのではなく、アクティビティーや体験を優先して選ぶ傾向が強まっているという。リポートは、世界の体験型旅行市場が1兆ドル規模を超える可能性があると推計している。
クルックは既にTikTokと提携しており、ユーザーはアプリから直接予約することができる。インフルエンサー2万人以上とも協力している。
フードデリバリーサービスのジャスト・イートなどへの出資実績を持つビトルビアンが、ソフトバンクグループや紅杉中国(旧セコイア・チャイナ・キャピタル)などのクルック株主に新たに加わった。
原題:Klook Raises $100 Million, Targets Millennial, Gen Z Travelers(抜粋)
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