13日の東京株式相場は続伸。米国の強い消費者物価指数(CPI)を受けた為替の円安推移が好感され、自動車など輸出関連中心に買いが優勢だ。企業決算も好調で市場のセンチメントが上向いている。

トヨタ自動車が一時2.4%値上がりし、TOPIXの上昇に最も寄与している。電気機器や精密機器、銀行なども高い。円相場は12日の海外市場で一時1ドル=154円台後半と約1週間ぶりの円安水準を付け、13日も154円台で推移している。

みずほ証券エクイティ調査部の三浦豊シニアテクニカルアナリストは、きょうの米国株が上昇するとの期待があるとし、日本株は米株先物の堅調と為替の円安傾向を背景に買われていると述べた。

通期の純利益予想を引き上げた楽天銀行が上場来高値を更新した。三浦氏はこれまでに発表された決算を受けてTOPIXの1株利益(EPS)見通しが上がっているようだとし、これが相場全体を下支えしているとの見方を示した。

日経平均構成銘柄ではトレンドマイクロが最も上昇。米ベイン・キャピタルなど複数のファンドが同社の買収に関心を示しているとの報道を受けた。

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  • 東証33業種中29業種が上昇、上昇率トップは繊維製品、下落率トップは非鉄金属
  • MSCIアジア太平洋指数は0.6%高

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