(ブルームバーグ):電気自動車(EV)バッテリーで世界をリードする中国の寧徳時代新能源科技(CATL)は11日、香港に重複上場する申請を行った。香港ではここ4年ほどで最大の上場案件となる可能性がある。
すでに深圳証券取引所で株式公開しているCATLは、香港上場を通じ50億ドル(約7700億円)余りを調達する可能性があるとブルームバーグ・ニュースが先に報じていた。
短編動画アプリを運営する中国の快手科技が2021年初めに香港で62億ドル規模の新規株式公開(IPO)を実施したが、それ以来の大型上場となる。CATLは、トランプ米政権入りしているイーロン・マスク氏が率いるEVメーカー、米テスラの主要サプライヤー。

CATLによる香港取引所への届け出によると、同社はバンク・オブ・アメリカ(BofA)と中国国際金融(CICC)、中信建投証券(CSCファイナンシャル)、JPモルガン・チェースを共同スポンサーに起用。ゴールドマン・サックス・グループとモルガン・スタンレー、UBSグループも上場業務に携わる。
CATLは先月、米国防総省が作成した中国人民解放軍とのつながりが疑われる企業のリストに追加された。このリスト掲載で即座に具体的な制裁が科せられるわけではないが、米企業はリストに載った企業との取引を控える可能性がある。
原題:CATL Files for Hong Kong Listing That Could Raise $5 Billion (1)(抜粋)
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