タイガー・マネジメント創業者の故ジュリアン・ロバートソン氏の弟子たちが手掛けるヘッジファンドは、1月に中国の人工知能(AI)スタートアップ企業DeepSeek(ディープシーク)の台頭や関税リスクで相場が激しく変動したにもかかわらず、株式市場全体を上回る運用成績を記録した。

タイガー・グローバル・マネジメントの1月のリターンは6.3%、コーチュー・マネジメントは4.4%だった。事情に詳しい複数の関係者が情報の非公開を理由に匿名を条件に明らかにした。

ホエール・ロック・キャピタル・マネジメントの主力ファンドの運用成績はプラス8.4%、バイキング・グローバル・インベスターズはプラス2%だったと、事情に詳しい複数の関係者が述べた。

D1キャピタル・パートナーズの上場株ポートフォリオの運用成績はプラス7.7%。ただ、これには同社の資産の約6割を占める未公開株取引は含まれていない。S&P500種株価指数は1月に2.7%、ナスダック総合指数は1.6%それぞれ上昇した。

タイガー・グローバル、ホエール・ロック、D1、バイキングがコメントを控えた一方で、コーチューはコメントを求めるメッセージに返答していない。一部の数字についてはインスティテューショナル・インベスター誌が先に伝えていた。

DeepSeekの割安なAIモデル登場で同セクターのバリュエーションを巡る懸念が強まり、人気AI関連銘柄であるエヌビディアは急落した。ただ、タイガー・グローバルとコーチューは、フェイスブックの親会社メタ・プラットフォームズの株式を大量保有していることで、この下げを相殺できた可能性がある。メタ株は1月に18%近く上昇した。

原題:Tech-Focused Tiger Cubs Notch January Gains Amid DeepSeek Drama(抜粋)

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