(ブルームバーグ):ホワイトハウスのハセット国家経済会議(NEC)委員長は10日、米財務省の支払いで不正が発見されたとするトランプ大統領の週末の発言について、政府が契約業者や補助金受給者に不適切な送金をしていたとする資産家イーロン・マスク氏の主張に言及したと説明。債券保有者への支払いに関して懸念を表明したものではないと述べた。
ハセット委員長は経済専門局CNBCとのインタビューで、「前政権の支出管理が容認できないものだったことに財務長官が気づいた。資金の行き先を知らずに送金していた」と発言。「彼らは何のための資金か明示せずに、送金していた」と続けた。
トランプ氏は9日、財務省に「問題」があると記者団に語り、米国が一部の支払いを実施しない可能性をほのめかした。これを受けて、同氏が米政府債務について話しているとの懸念が浮上した。
「あなた方はそれについて読んでいるだろうが、財務省に問題がある可能性がある」とトランプ氏は指摘。「それは興味深い問題かもしれない。なぜならそうした多くのことがカウントされない可能性があるからだ。したがって、われわれが考えていたよりも負債は少ないのかもしれない」と述べた。
トランプ氏が懸念しているのは、支払いが正しい受取人に渡っているのかどうか照合確認する安全機能が財務省に欠如しているのをマスク氏のチームが発見したことだと、ハセット氏は話した。
原題:Hassett Says Trump’s Treasuries Remark on Payments, Not Debt (1)(抜粋)
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