(ブルームバーグ):ヘッジファンドが先週、米国株式の大量購入者として浮上した。予想を上回る好調な企業決算を受けて、それまでの弱気な姿勢を転換した。
ゴールドマン・サックス・グループのプライムブローカレッジがまとめた7日締めのリポートによると、5週連続で売り越しを続けていたヘッジファンドは、11月以来のペースで米国株式を買い進めた。
こうした動きは特に情報技術(IT)部門で顕著で、同部門には2021年12月以来となる大規模な買いが入った。ショートポジションを買い戻し、ロングポジションを追加する中、ヘッジファンドとしては過去5年間で2番目に大きな買い越しとなった。ソフトウエアや半導体株が買いを主導した。
ゴールドマンのプライムインサイト分析部門で共同責任者を務めるビンセント・リン氏は、この動きは「1月27日のDeepSeek(ディープシーク)台頭による売り崩しが過ぎ、ヘッジファンドがより積極的になり、人工知能(AI)というテーマに傾倒し始めたことを示唆している」と顧客向けリポートに記した。
トレーダーらがトランプ米大統領の関税計画がもたらす影響を見極めようとし、また、ディープシークがAIモデルをリリースしたことで米国のハイテク株に衝撃が走った時期にもかかわらず、ヘッジファンドの間にはこうした強気への変化が起こっている。最近の米国企業の業績も、自信を後押ししている。
ゴールドマン・サックス・グループのパートナーで、米州株セールストレーディング部門責任者のジョン・フラッド氏は「不確実なマクロ経済にもかかわらず、ミクロデータはまたも力強い収益を示した」と記している。
原題:Goldman Says Hedge Funds Turn Bullish on US Stocks, Buy Tech(抜粋)
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