(ブルームバーグ):暗号資産(仮想通貨)の愛好家は、米大統領一家がミームコインに参入しても成功が保証されるわけではないことを身をもって学んでいる。
コインマーケットキャップのデータによれば、トランプ大統領就任後の数週間でメラニア夫人のミームコイン「MELANIA」は約90%の価値を失った。一方、トランプ氏のミームコイン「TRUMP」は過去最高値から約75%下落している。
ミームコインは極めて変動が激しく、一般的に本質的な価値はあまりない。話題の拡散に左右されることが多いが、それは短命に終わる可能性があると、FRNTファイナンシャルの最高経営責任者(CEO)で共同創業者のステファン・ウーレット氏が分析した。
「TRUMPとMELANIAのパフォーマンスは、こうした短命さを反映している」と同氏は指摘。「これらの資産は一時的な目新しさ以上の保有目的が不明確なため、投機家にとっては数日程度を超える期間にわたって保有するインセンティブがほとんどない」と述べた。
トランプ氏は1月17日、自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」への投稿で自らのミームコインを発表。一時は70ドル余りに達したが、2日後にメラニア夫人が自身のミームコインを発売した後は下落に転じた。
メラニア夫人のミームコインの時価総額は一時21億ドル(約3200億円)に達した。しかし、13.73ドルの過去最高値を付けた後、現在は1.50ドル前後で推移している。
原題:Melania Memecoin Is Down 90% From Peak as Novelty Value Wanes(抜粋)
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