ハワード・マークス共同会長らが創業した米投資運用会社オークツリー・キャピタル・マネジメントは、野村ホールディングスを中心とするグループに代わり、B.ライリー・ファイナンシャルの主要な貸し手になる交渉を進めている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

多角的な金融サービスを提供するB.ライリーは利益がほぼ壊滅状態となり、債務返済が迫る一方、米当局がビジネス取引に関する調査を開始し、2023年以降に時価総額の大部分を失った。

関係者によれば、B.ライリーはブローカーディーラー部門B.ライリー・セキュリティーズのスピンオフ(分離・独立)も想定する再建策の一環として、野村を中心とするシンジケートに代わる貸し手を探している。

B.ライリーは昨年10月、資金を調達し債務返済に充てる目的で、傘下の資産評価・査定部門グレート・アメリカンの過半数株式をオークツリーが運営するファンドに売却することで合意した。

1月の届け出によると、B.ライリーが野村シンジケートに負う債務総額は約1億2500万ドル(約190億円)。関係者によれば、オークツリーとの協議は継続中で、想定される貸し付け規模は決まっておらず、正式合意も締結されていない。

原題:Oaktree in Talks With B. Riley to Replace Nomura’s Loan (1)(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.