トランプ米大統領がメキシコやカナダなど友好国に対し関税措置を講じる方針を示す中で、シンガポールは自国がこうした関税の標的になるとは想定していない。

4日のシンガポール議会で対米関係について問われたバラクリシュナン外相は、「関税と関税導入は現実だ」と指摘。「多少のリスクを冒して言わせてもらうならば、米国が直接的な関税の対象としてわが国をリストアップすることはないと予想している」と述べ、その理由を対シンガポールの貿易収支で米国が「黒字を抱えている」ためだと説明した。

その上で、同外相は、関税の継続が経済統合やサプライチェーン、世界貿易の劣化につながる場合は特に、貿易に依存する小国であるシンガポールはその後に続く貿易戦争の影響を受ける可能性があると警告。

「今後数カ月、あるいは数年、混乱期になるとシンガポール国民に覚悟してもらう必要がある」と語った。

シンガポールと米国は正式な同盟関係にはないが、ビジネスや安全保障の面で強固な結び付きがあり、米軍はシンガポール海軍・空軍基地の施設を利用できる。

シンガポールの米商工会議所によると、両国間の商品・サービス貿易額は2023年時点で1310億ドル(約20兆1500億円)余り。

原題:Singapore Does Not Expect to Be on Trump’s Hit List for Tariffs(抜粋)

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