(ブルームバーグ):3日の債券相場は朝方の下落から上昇に転じた。トランプ米大統領の関税政策によるインフレ再燃懸念から米国の長期金利が上昇した流れを引き継ぎ売りが先行したが、日本株が大幅に下げたことを受け安全資産の国債がリスク回避で買われた。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介シニア債券ストラテジストは米関税政策の影響について、インフレ懸念による米長期金利上昇と世界経済の悪化懸念が綱引きしているが、大幅な株安を受けて後者による債券買いが勝っていると指摘した。一方、日銀が3日に発表した1月の金融政策決定会合の主な意見では物価の先行きに強気な声が多く、利上げ継続に対する警戒感も一定程度残っていると言う。

日銀買い入れオペ
- 定例の国債買い入れオペの対象は残存期間1年以下、1年超3年以下、3年超5年以下、10年超25年以下
- 買い入れ額はそれぞれ1500億円、3000億円、3000億円、1500億円
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