韓国サムスン電子は、米エヌビディアへの第5世代広帯域メモリー(HBM)である8層HBM3Eの供給で承認を得た。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

非公開情報だとして匿名を条件に話した関係者によると、サムスンの8層HBM3Eは先月、エヌビディアに承認された。サムスンは中国市場向けに特化したエヌビディアのAIプロセッサー用に供給していると、関係者のうち1人が述べた。

サムスンとエヌビディアの担当者はコメントを控えた。

一方、サムスン電子の競合相手であるSKハイニックスの株価が、連休明け31日の韓国株式市場で一時11%強下落した。春節(旧正月)の休場期間中に中国の人工知能(AI)スタートアップ、DeepSeek(ディープシーク)が業界を揺るがしたことが背景にある。

ディープシークは従来の見方より進歩し、はるかに低コストでそれを実現しているというニュースが今週、世界の半導体株売りにつながった。エヌビディアなどの株価は回復基調にあるが、投資家はなお警戒態勢を緩めていない。

SKハイニックスは先端半導体をエヌビディアに供給する契約などを手掛かりに、人気のAI関連銘柄となっていた。

原題:Samsung Gets Nvidia’s Nod on Less Advanced Version of AI Memory(抜粋)

(4段落目以降にSKハイニックスの株価の動きなどを追加して更新します)

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