(ブルームバーグ):アップルの決算発表を控え、投資家の間で慎重な姿勢が広がっている。オッペンハイマーはアップル株の投資判断を「アウトパフォーム」から「パフォーム」に引き下げた。
ジェフリーズとモフェットネイサンソン、ループ・キャピタル、DBSバンクに続き、アップル株の投資判断を今月引き下げたのはこれで5社となった。アップル株はテスラを除く大型株の中で最も投資判断が低い。
オッペンハイマーのアナリスト、マーティン・ヤン氏は他のアナリストと同様、「iPhone」販売に関する懸念を判断引き下げの根拠に挙げた。中国での競争激化や「短期的な買い換えを促すような魅力的なアップル・インテリジェンスおよび生成人工知能(AI)アプリの欠落」など「iPhoneが今後成長するには課題が2つある」と指摘した。

独立系調査機関の調べによると、iPhoneの中国販売台数は昨年10ー12月期に18.2%減少した。また中国での競争激化が響き、同四半期の世界販売台数は約5%減った。
アップル株は29日の米市場で一時1.8%下落。昨年12月に記録した上場来最高値から9%余り下げている。前日までの2営業日では7%上昇。中国のスタートアップDeepSeek(ディープシーク)の登場はハイテク株全般には圧迫材料だが、アップルには追い風と見られていることが示唆された。
アップルは30日の株式市場引け後に第1四半期(10ー12月)の決算を発表する。
原題:Apple Gets Another Downgrade on iPhone Risk Ahead of Results (1)(抜粋)
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