23日の東京外国為替市場の円相場は1ドル=156円台前半に上昇。トランプ米大統領の関税を巡る具体的な発表を待つ中、米国債の利回り上昇を受けたドル買い・円売りが一巡した。

三菱UFJ信託銀行資金為替部マーケット営業課の酒井基成課長は、米金利高を受けたドル買いの流れは終わったと指摘した。日本銀行がきょうから24日まで開く金融政策決定会合については、市場で織り込まれているため「利上げ実施でもあまり円高には振れず、植田和男総裁の会見で利上げペースが緩慢になるといった発言があれば円安に傾く可能性が高い」と述べた。

日銀は今回の決定会合で、政策金利を現行の0.25%から0.5%へと引き上げる見通しだ。金融市場(OIS)は今回の利上げを完全に織り込んでおり、市場参加者の注目は次の利上げの時期に移っている。

22日の米10年国債利回りは4.61%と前日比3ベーシスポイント(bp)程度上昇。ブルームバーグ・ドル指数は小幅に上昇した。

 

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