トランプ米大統領は20日遅く、米国への投資誘致や重要エネルギーインフラの工期短縮に向け、連邦政府の承認手続きを迅速化する措置を命じた。

環境審査や連邦政府の許認可に時間がかかり過ぎるという超党派の長年の不満に対応する。人工知能(AI)開発や新興産業育成で優位を目指す取り組みが、損なわれかねないと不満がくすぶっていた。

トランプ氏は連邦政府機関に対し、多くのプロジェクトを一括承認できる「パーミット・バイ・ルール(規則による許可)」などを活用し、許認可手続きの「あらゆる遅れ」を排除するよう求めた。

しかし大統領による行政上の変更には限界がある。1970年国家環境政策法(NEPA)など長年施行されてきた米法は、プロジェクト審査の最低基準を定めており、取り消すことができるのは議会だけだ。

全米商工会議所のグローバル・エネルギー・インスティテュートのマーティー・ダービン氏は、「壊れた許認可手続きの改革」こそトランプ氏が講じる「重要な施策」の一つであり、経済成長の後押しが期待されると歓迎した。

原題:Trump Orders Plan to Speed Permitting of Projects Across US(抜粋)

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