(ブルームバーグ):オリックスは20日、持ち分法適用会社であるグリーンコー・エナジー・ホールディングスの保有株すべてを、同創業者が設立した次世代エネルギー事業会社AMグリーン(AMG)の子会社に売却すると発表した。保有比率は20%で、譲渡額は14億6200万ドル(約2280億円)。
グリーンコーはインド国内で太陽光や風力、水力発電などの再生可能エネルギー施設を運営している。オリックスは2021年3月に9億6100万ドルで21.8%を出資、グリーンコーの資本増強や追加投資などを経て現在の株式保有比率は20%となった。
一方、この株式譲渡とは別に、オリックスはAMG親会社が発行する総額7億3100万ドルの転換社債(CB)を引き受けるとも発表。AMGは再エネ由来の水素やアンモニアなどのグリーン燃料を手掛ける。オリックスは、既存の環境エネルギー企業であるグリーンコーへの投資から切り替える形で、新たな次世代エネルギー企業への投資を決めた。
オリックスの株式譲渡とCBの引き受けは3月31日を予定しているが、インド規制当局の認可とAMG子会社が取得資金を調達できることを前提としており、現時点での業績への影響額は未定。今期(25年3月期)に売却益約965億円を計上する見込みとの試算を示したが、業績予想には織り込み済みという。
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