20日の東京外国為替市場の円相場は一時1ドル=155円台後半まで反発。20日に就任するトランプ米次期大統領の政策に注目が集まる中、米国の長期金利持ち直しを背景にしたドル買いが一服した。日本の輸出企業による円買い・ドル売り観測も出ている。

大和証券の石月幸雄シニア為替ストラテジストは、トランプ大統領の就任演説を控える中、実需の円買いが相場を左右しているようだと指摘。市場はトランプ氏の演説が大きな反応につながるものにはならず、日本銀行が今週利上げを実施することを織り込んでおり、「実際にその通りになるのではないか」と述べた。

三菱UFJ信託銀行資金為替部マーケット営業課の酒井基成課長は、前週末にドルが買われた揺り戻しが出ているとした上で、大統領就任演説で「一律関税という話になればドルが買い進まれる展開になる」とみている。

日銀の氷見野良三副総裁や植田和男総裁が23、24日開催の金融政策決定会合で利上げを判断することを言明し、追加利上げ観測が高まっている。金利スワップ市場で利上げ織り込みは9割程度となっている。

 

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