イエレン米財務長官は17日、連邦債務の法定上限突破を回避するため、21日から会計上の特別措置を始めると発表した。債務上限の引き上げか一時停止を議会に改めて促した。

イエレン長官は超党派の米議会指導者らに宛てた書簡で、「財務省が21日から開始する特別措置」を通知。同日はバイデン大統領の任期満了の翌日となる。「議会が米国の十分な信頼と信用を守るために速やかに行動するよう謹んで要請する」と記した。

米議会は2023年に債務上限の適用を一時停止。今月2日に効力が戻っていた。現在、上限は約36兆ドル(約5627兆円)に設定されている。

一部の債券ストラテジストは、トランプ次期大統領が20日に就任すれば、共和党がホワイトハウスと上下両院を支配するため、債務上限を一時停止、または撤廃する合意への道はより容易になると予想している。だが、それまでは上限突破を回避するため、財務省は数十年にわたり繰り返し使われてきた手段を講じる必要がある。

トランプ次期大統領が財務長官に指名したスコット・ベッセント氏は、16日に行われた上院での承認公聴会で、指名が承認されれば米国がデフォルト(債務不履行)に陥ることはないと表明した。

イエレン氏は書簡で、「特別措置をいつまで続けられるかは数カ月先の米政府の出納を予測する難しさを含め、かなりの不確実性を伴う」と指摘した。

原題:Yellen Says US to Take Extraordinary Steps to Avert Default (1)(抜粋)

--取材協力:Alex Harris.

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