イスラエルのネタニヤフ首相は、パレスチナ自治区ガザでの停戦と人質解放で、イスラム組織ハマスとの合意が最終的にまとまったと発表した。19日からの実施の方向に進んでいることを示唆した。

イスラエルのネタニヤフ首相

ネタニヤフ首相は17日朝の声明で、合意を承認するため安全保障内閣の閣議を同日招集すると説明した。合意はバイデン米政権とトランプ次期大統領の支持を得ている。

同首相は16日、ハマスが新たな条件を出してガザ停戦合意に背いていると非難。全ての合意項目をハマスが受け入れるまでは内閣を招集しないとしたため、合意の実現が危ぶまれていた。

停戦交渉を仲介したカタールと米国の当局者は15日、イスラエルとハマスとの合意を発表。それによると、停戦の発効は19日で第1段階の期間は6週間。ハマスに捕らえられている人質約98人のうち33人が第1段階に解放される。

またイスラエルはガザ地区の人口集中地域から撤退するほか、収容中のパレスチナ人約1000人を釈放する。

バイデン氏は停戦が敵対感情の恒久的な解消につながることを望むと表明。これが実現すれば中東全体が再び安定化し、イスラエルがサウジアラビアを含むアラブ諸国との外交関係を拡大するのに役立つと述べた。

しかし、イスラエル国内では依然警戒感が強く、多くの政治家はハマスが壊滅するまで戦争を継続すべきだと主張している。

極右のスモトリッチ財務相とベングビール国家治安相は停戦が承認されれば連立政権から離脱すると警告してきた。スモトリッチ氏は42日間の停戦期間終了後の戦争再開を求めており、ネタニヤフ首相がこの要求を取り下げるよう説得できたかどうかは不明。声明ではこれについて触れていない。

停戦が始まると、イスラエルとハマスは残る人質の解放やガザの復興、将来の統治について協議を開始することになる。イスラエルは戦争終結後にハマスが統治に関与しないことを望んでいるが、ほかに誰が統治を担うのか見通しは立っていない。

原題:Netanyahu Says Israel-Hamas Deal to Pause Gaza War Is Approved(抜粋)

(今後の見通しなどを追加して更新します)

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