(ブルームバーグ):今年見込まれる石油市場の余剰は従来の予想よりも小さくなると、国際エネルギー機関(IEA)が指摘した。需要が想定されたよりも強いことや、供給面の新たなリスクを理由とした。
IEAは15日発表した月報で、今年の世界の供給過剰を日量72万5000バレルとし、従来予想の同95万バレルから引き下げた。昨年と今年の世界消費見通しはそれぞれ小幅に引き上げた。
IEAは「カナダや米国の北部や中部で、12月に決定的に寒さが厳しくなった」と指摘し、「複数の供給リスクを踏まえ、価格も上昇した」と続けた。
バイデン米政権が先週発表した包括的な新制裁で「ロシアの石油供給と流通網に大きな混乱」が生じる可能性があるとの見方も月報で示された。トランプ次期政権が公約通りイランに対する姿勢を硬化させるのであれば、イランの石油輸出も抑制されるだろうとIEAは見込んだ。
ロシア、イランの石油供給がそれぞれどの程度減少しそうか、予測は時期尚早だとIEAは説明しつつ、供給障害が大きければ、OPECプラスの他の参加国が生産を増やせる余地が生じるだろうとの見方を示した。
供給リスクや今冬の天候を理由に、原油価格は年初に上昇。13日にブレント原油先物は5カ月ぶり高水準となる1バレル=81ドル超を付けた。
昨年と今年の世界消費見通しについて、IEAはいずれも日量10万バレル引き上げた。今年は「経済見通しがやや改善」して平均消費が日量1億400万バレルとなり、需要の伸びは同105万バレルにやや加速すると見込む。
原題:Oil Surplus Narrows for 2025 Amid New Supply Risks, IEA Says (1)(抜粋)
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