(ブルームバーグ):米銀シティグループは、報酬額が高い米国の従業員について、退職年金への拠出金を減らす。
シティは従業員の確定拠出年金401(k)について、本人の拠出金と同額を毎年上乗せして拠出する制度を設けているが、事情に詳しい関係者によると、2026年3月の年次支払い分から、報酬総額が20万ドル(約3200万円)以上の従業員に対する上乗せ額を1万2000ドルまでに制限する。
今年度の最高額である2万1000ドルの拠出額に比べ減少することになると、事情に詳しい関係者の1人が匿名を条件に述べた。
シティの経営陣は投資家から、コスト削減を求める強い圧力を受けている。同行はウォール街の競合他社と同等の収益性を確保しようと取り組んでいる。
一方で、各銀行はトップクラスのバンカーやトレーダーを獲得すべく競い合っている。
シティは発表資料で「今回の決定で影響を受ける人々は落胆するだろうが、この変更は業界他社と足並みを揃えるものだ。当行は引き続き、全従業員に身体的および経済的な健康と幸福を支える、堅固で競争力の高い福利厚生パッケージを提供することに全力を尽くす」と説明した。
原題:Citigroup Reduces Its 401(k) Contributions for Highest Earners(抜粋)
--取材協力:Sridhar Natarajan.
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