カナダのトルドー首相は12日、トランプ次期米大統領が北米で貿易戦争を始めるとの脅しを実行に移せば、米国に対し報復関税で応じる用意があると表明した。

トルドー氏はMSNBCの番組で、次期米政権との貿易戦争を望んではいないが、米国がカナダ製品に関税を課す場合には報復措置を講じざるを得ないと述べた。トランプ氏はカナダとメキシコからの輸入品への25%の関税賦課を検討中だと明らかにしている。

米商務省の輸出データによると、カナダは米国の最大の輸出先で、昨年1-11月のカナダへの輸出額は約3200億ドル(約50兆4000億円)、モノの米貿易赤字は550億ドルに上る。

カーター元米大統領の国葬に参列したカナダのトルドー首相

トルドー氏は「カナダは米国の約35州にとって最大の輸出相手国であり、両国の関係が悪化すれば、最終的には米国の国民と雇用が打撃を受けることになる」と指摘。国民1人当たりのベースで、カナダの米国からの輸入額は米国のカナダからの輸入額をはるかに上回っている。

トルドー氏は番組のインタビューで、カナダはトランプ氏の懸念に対する直接の対応として、米国への合成麻薬フェンタニルや不法移民の流入を阻止するため、ヘリコプターや無人機を増やすなど国境警備に充てる支出拡大を決定したと説明した。

「カナダから米国に流入する違法移民は1%弱、フェンタニルも1%弱に過ぎず、カナダは問題ではない。われわれは、数十億ドルを投じて国境警備のさらなる強化を求めるトランプ氏の要請に実際に応えている」と強調した。

一方、カナダを米国の51番目の州にするとのトランプ氏の発言については、より差し迫った問題から目をそらそうとしていると語った。

トルドー氏は6日、首相と自由党党首を辞任すると表明。後継者は3月9日に選出される。

原題:Trudeau Says Canada Tariffs Ready If Trump Starts Trade War (2)(抜粋)

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