(ブルームバーグ):欧州連合(EU)は、単一市場の統合について、米国や中国を含む主要国からの圧力が強まる中で鈍化していると警告する見通しだ。ブルームバーグが入手した報告書の草案で明らかになった。
EUの競争力について今後の課題をまとめた報告書によれば、行政執行機関の欧州委員会は「地政学的な緊張の高まりや不公正な貿易慣行、戦略的依存関係から生じる重大なリスク」を挙げ、こうしたリスクに「EUのような開放経済はさらされている」と指摘した。
緊張が続くEUと中国の通商や今月20日のドナルド・トランプ氏の米大統領就任を控える中では、EUの報告書は影が薄くなる恐れがある。また、ドラギ前ECB総裁が昨年公表したより広範な提言とも総じて重なり、新たな政策案や具体的な行動は含まれていない。
「多くの場合、国からの支援に促される形で非常に競争力ある価格に設定されている中国の輸出品の拡大は、EU製造業部門の一部に深刻な打撃を与える可能性がある」と、EUは論じている。
デジタル分野についても、EUは米国や中国に大きく後れを取っているとも同報告書は指摘。ユニコーン企業は米国が1539社、中国で387社あるのに対して、EUはわずか263社だという。人工知能(AI)技術の展開において、米中は「すでに大きく先行している」と警警戒感を示している。
原題:EU Set to Back Draghi Warnings on Lagging Behind US and China
(抜粋)
--取材協力:Ewa Krukowska.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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