(ブルームバーグ):トランプ次期米政権で「政府効率化省」の運営を任される実業家イーロン・マスク氏は9日、オーナーとして傘下に置くX(旧ツイッター)上で、ドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」のアリス・ワイデル共同代表と対談した。
ドイツでは連邦議会(下院)選挙が2月23日に実施される。今回の対談は、AfDにとってX上での事実上の無償広告となる。
ナチス・ドイツの独裁者ヒトラーや旧ソ連の指導者スターリン、異星人、火星への移住といったさまざまなテーマが話題に上り、対談は1時間余り行われた。マスク氏は、AfDの選挙綱領に関する際どい質問はほぼ控えた。
イベント開始前に10万5000人が既に視聴していたという。マスク氏のフォロワー数は2億1100万人を上回る。
総選挙向けの選挙綱領で、AfDは欧州連合(EU)およびユーロ圏からの離脱を主張。ドイツの政策を大きく転換し、数十年続いた政治・経済統合の解消に動くことをそれは意味する。数十万人の国外退去を含む不法移民の取り締まりも訴えた。ドイツの国内情報機関は、AfDの三つの州支部を「過激派」に分類し、監視下に置いている。
EUの行政執行機関である欧州委員会は、EUのデジタルサービス法への違反がないか、X上での対談を監視・分析する方針を示した。ドイツのNGO「ロビー・コントロール」は、AfDの後押しが目的とマスク氏が明確に述べているため、違法な政党献金と見なされる恐れがあると指摘した。
ドイツの全国世論調査の結果によると、キリスト教民主同盟(CDU)陣営が支持率32%でリードし、AfDが約19%で続く。ショルツ首相が属する与党・社会民主党(SPD)は17%にとどまっている。
原題:Musk Wades Into German Election, Giving Platform to Far Right(抜粋)
--取材協力:Zoe Schneeweiss、Dana Hull.
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