石破茂首相は6日、バイデン米大統領が日本製鉄によるUSスチール買収計画を阻止したことで日本の産業界から対米投資へ懸念の声が上がっているとして、その払しょくへの対応を米政府に「強く求めたい」と語った。

三重県の伊勢神宮参拝後に行った年頭記者会見で語った。石破首相は「日本の産業界から今後の日米間の投資について懸念の声が上がっているということは残念ながら事実だ」と指摘した上で、「重く受け止めざるを得ない」と語った。買収計画になぜ安全保障上の懸念があるのか説明することも求めた。

バイデン氏の決定に対しては、武藤容治経済産業相が「理解しがたく残念だ」とするコメントを発表しており、石破首相からも日本側の失望を改めて示した形だ。20日にはトランプ次期大統領が就任するが、同氏も買収に反対する意向を示してきた。

石破首相はトランプ氏との会談については、最もふさわしい時期にふさわしい形で実現するよう、調整していると述べるにとどめた。日本経済新聞は12月30日、石破首相が大統領就任後の2月以降に訪米し、首脳会談を行う調整に入ったと報じている。

他の発言

  • 選挙制度がどうあるべきか党派を超えた検証必要
  • 「令和の日本列島改造」を第一の柱として位置づけ、政府機関の地方移転を強力に推進-地方創生
  • 年金制度改革で各党による建設的な議論行われること期待
  • 今の時点で大連立を考えているわけではない

(石破首相の発言を追加し、更新しました)

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