台湾の頼清徳総統は1日、防衛予算の拡大を継続する方針を表明した。台湾への武力行使能力を誇示するため軍事演習を強化している中国に対抗する姿勢を示した。

頼総統は台北での新年の演説で、「平時に警戒を怠らず、防衛予算を引き続き増額し、防衛能力を強化」することで台湾を「守る決意を示す必要がある」と述べた。

昨年5月の頼総統就任以来、中国は台湾を包囲する形で2つの大規模軍事演習を実施するなど圧力を強めている。頼総統が12月に就任後初の海外訪問でハワイとグアムに立ち寄った後、中国は日本から台湾を経由しフィリピンに南下するいわゆる「第1列島線」の周辺海域に艦船を集中的に展開。台湾によると、ここ数年で最大規模の海上軍事行動だという。

ドナルド・トランプ氏が今月ホワイトハウスに返り咲くことで、世界の高性能半導体の大半を生産する台湾の先行きに不透明感が漂っている。トランプ氏は台湾が米国に防衛代金を支払うべきだと述べており、中国から台湾を防衛するという米国のコミットメントについて疑問が生じている。

台湾は既に2025年に過去最大の防衛予算を計上する方針を決定しているが、この計画は政治的混乱によって覆されるリスクがある。

中国の習近平国家主席は12月31日、新年行事での演説で「祖国統一という歴史の流れを止めることは誰にもできない」と述べ、台湾に関する中国共産党の立場をあらためて強調した。

原題:Taiwan’s Lai Vows to Show Determination to Fight as China Looms(抜粋)

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