原油相場はアジア時間24日早朝の取引で続伸。トランプ米大統領による威圧的な発言や強硬なソーシャルメディア投稿が、イランとの対面協議を妨げているとの見方を受け、5営業日連続で上昇している。

ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は1バレル=96ドルを上回る水準で取引されている。北海ブレント先物は23日、105ドル付近で取引を終え、今週の上げ率は約16%に達している。

事情に詳しい複数の当局者によると、トランプ氏の「トゥルース・ソーシャル」への投稿や、対イラン海上封鎖を継続する決定が、パキスタンなどの仲介国を通じた交渉に悪影響を及ぼしている。

米国とイスラエルによる対イラン軍事作戦は2月末に始まった。戦争はエネルギー市場を揺るがし続けており、ホルムズ海峡が事実上封鎖されていることで、ペルシャ湾の主要な産油国からの供給フローが急減。和平交渉の停滞、激しい言葉の応酬、増大する軍事的脅威に対する新たな懸念が、原油価格に地政学的プレミアムを与えている。

BOKファイナンシャル・セキュリティーズのトレーディング担当シニアバイスプレジデント、デニス・キスラー氏は、「緊張はやや高まっている。市場は現在、より激しく、より長期にわたる対立を価格に織り込みつつある」と述べた。

トランプ大統領が23日、ホルムズ海峡で機雷を敷設する船舶を撃沈するよう海軍に命じたことを受け、23日に原油先物は上昇。米軍はインド洋で、イラン産原油を積載した制裁対象の超大型タンカーに乗り込んだ。

米国とイランによる協議を再開させようとする取り組みは、イランの核能力やイスラエルによるレバノン攻撃など、他のいくつかの主要な問題で行き詰まったままだ。トランプ氏はソーシャルメディアへの投稿で、イスラエルとレバノンが停戦を3週間延長すると表明した。

WTI先物6月限は日本時間午前7時1分現在、0.8%高の1バレル=96.61ドル。ブレント6月限は23日、3.1%高の105.07ドルで終了した。

原題:Oil Rises Fifth Day as Trump Rhetoric Seen Hindering Iran Talks(抜粋)

--取材協力:Charles Gorrivan.

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