(ブルームバーグ):カナダのトルドー首相は、トランプ次期米政権との大規模な貿易戦争が懸念される中、首相の座を失いかねない危機への対応に追われている。こうした状況下で、カナダの州首相らは次期米政権に自ら働き掛けようとしている。
カナダ北西部ユーコン準州のランジ・ピライ首相は、米ノースカロライナ州の狩猟小屋でクロクマや七面鳥、鹿、カキなどの料理を楽しみながらトランプ氏の息子ドナルド・ジュニア氏と会談した。
ジュニア氏は狩猟のためにユーコン準州をしばしば訪れているほか、トランプ家は当地とつながりがある。1世紀余り前、トランプ次期大統領の祖父フレデリック・トランプ氏はユーコン準州のゴールドラッシュに乗じて、州境に近い辺ぴな町でレストランやバー、売春宿を経営していた。
ピライ氏は、会談は「信じられないほど前向き」で、「幾つかのデータポイントを共有する」機会になったと指摘。次期米大統領の怒りをかき立てている米国の対カナダ貿易赤字については、カナダが原材料を米国に輸出していることのみが要因だが、これによって米国では雇用やバリューが生み出されていると主張したと述べた。
両氏はまた、北極圏の安全保障を巡るユーコン準州の取り組みや「北米内のサプライチェーン(供給網)を確保する機会」についても協議した。
ピライ氏によると、カナダの州および準州の首相らはカナダ連邦政府による対応不足を巡る懸念を共有しており、1月20日までにトランプ氏の政権移行チームとの正式な会合を設定しようとしているという。
ピライ氏は12月16日に辞任したフリーランド財務相の後任、ルブラン氏と簡単に会話する機会があったが、カナダ政府から「本格的な戦略が打ち出されているようには見受けられない」と述べた。
原題:With Trudeau Busy, Yukon Lobbies Don Jr. Over Bear-Meat Snacks(抜粋)
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