(ブルームバーグ):米国のナスダック100指数の構成比率見直しを受け、テスラとメタ・プラットフォームズ、ブロードコムのウエートが引き下げられた。これらテクノロジー銘柄は今年の急騰で時価総額が膨らんでいた。
3社のウエート変更は、年1回のリバランスによるもの。アップルとエヌビディア、マイクロソフト、アルファベットはウエートが拡大した。ブルームバーグ集計のデータが示した。
同指数のウエート上位銘柄の配分変更はこの約1年間で2回目となる。同指数を構成する大手ハイテク銘柄の上昇が市場で注目され人工知能(AI)の存在感が増す中、指数で一部銘柄の影響力が強まり過ぎるのを防ぐルールにもここ数年動きが出ている。
ナスダック100構成銘柄のウエートは、基本的に時価総額を反映する。ただ一部銘柄が大きくなり過ぎた場合に適用される規則もある。例えばウエート4.5%超の銘柄の合計ウエートが48%以上を占める場合で、2023年半ばに初めてそうした状況が起き調整を要した。最近はブロードコム株が急騰し4.5%を超え、再び同じ事態となった。
ナスダックのメガキャップ銘柄ウエート引き下げに関する規則は、複雑で解釈の余地を生むものだ。今回のリバランスは上位5銘柄のウエートを40%弱としその他銘柄のウエート調整を可能とする規則に従った可能性がある。
ナスダックの広報担当者は、詳細についてのコメントを避けた。
インタラクティブ・ブローカーズのチーフストラテジスト、スティーブ・ソスニック氏は「非常にテクニカルだ」とコメント。「ある意味ナスダック100は成功の代償でこんなことをせざるを得ない。他の指数と比べ上位銘柄が劇的に成長しているからだ」と語った。
原題:Tesla, Meta and Broadcom Weights Shrink in Nasdaq 100 Rebalance(抜粋)
--取材協力:Lu Wang、Emily Graffeo.
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