(ブルームバーグ):米資産運用会社ウエスタン・アセット・マネジメントの債券トレーダーとしてスター的地位を築いたケネス・リーチ被告は、得意客に不当に利益を得させた詐欺の罪で起訴された。マンハッタンのニューヨーク州南部地区連邦地裁に出廷した同被告は、16日の審理で、全ての訴因について無罪を主張した。
ウエスタン・アセットの共同最高投資責任者(CIO)を務めていたリーチ被告(70)は、6億ドル(約923億円)余りの利益を得意客に誘導し、他の顧客に損失を招いた罪で、連邦地検が訴追手続きに動いた。米証券取引委員会(SEC)も同被告を民事提訴した。被告は1000万ドルで保釈が認められた。
セレブ債券王リーチ氏を訴追、SECも提訴-得意客のトレード優遇か
フランクリン・リソーシズ傘下のウエスタン・アセットは今年8月、リーチ被告が民事提訴ないし強制措置の可能性を事前に警告する「ウェルズノーティス」をSECから受け取り、直ちに休職扱いになると公表した。

年金基金や他の大口顧客は、ウエスタン・アセットから約650億ドルをこれまでに引き揚げ、今後もさらに引き出しが行われる予定だ。
原題:Wamco’s Leech Pleads Not Guilty in $600 Million Fraud Case (2)(抜粋)
--取材協力:Ava Benny-Morrison、Courtney Brogle、Bridget Bright、Silla Brush、Chris Dolmetsch、Loukia Gyftopoulou.
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