中国の10年債利回りが16日、過去最低水準を更新した。弱い経済指標の発表が相次いだことで安全資産の需要が高まった。

同利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、1.71%を付けた。11月末時点の2%台の水準から一段と低下。この日発表された11月の小売売上高の伸びが予想外に減速したことや、11月も住宅価格の下落が続いたことが背景。

中国の規制当局は、経済回復に向け金利引き下げなど刺激策を強化する方針を示している。米国との貿易戦争を巡る懸念や、経済が不安定な中で投資先が限られていることも、債券買いを後押ししている。

天風証券や浙商証券、 スタンダードチャータード銀行などは、中国10年債利回りが来年末までに1.5-1.6%まで低下すると予測している。

原題:China’s Key Bond Yield Hits Fresh Record Low as Data Disappoints(抜粋)

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