(ブルームバーグ):16日の債券相場は下落。米国市場でインフレ率の高止まりから来年の利下げペースが緩やかになるリスクが意識され、長期金利が上昇した流れを引き継いでいる。
岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、米金利上昇に加え、17日に20年債入札を控えていることも相場の上値を抑える要因だと指摘する。日本銀行が今月の利上げを見送るとの見方から外国為替市場で円安が進行しているが、円安が一段と加速すると利上げが前倒しされるとの見方が強まりやすいことも重しになると語る。

三菱UFJ銀行グローバルマーケットリサーチの井野鉄兵チーフアナリストは13日付リポートで、金融政策決定会合までに1ドル=155円を上抜ける急ピッチの円安が進めば、日銀は輸入物価上昇リスクを念頭に「利上げに踏み切ることがあり得そうだ」とみている。
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