(ブルームバーグ):高級百貨店サックス・フィフス・アベニューの親会社による同業ニーマン・マーカス・グループの買収資金調達のために発行されたジャンク債が、投資家の強い需要を集めている。11%の高利回りが人気の理由だ。
発行額を約2億ドル増やし、募集の2倍の注文が入った。事情に詳しい関係者が非公開の情報として匿名を条件に語った。年限は5年で、発行額は22億ドル(約3300億円)。
ハドソンズ・ベイは今年、アマゾン・ドット・コムとセールスフォースの支援を受けニーマンを26億5000万ドルで買収することで合意。買収により、米高級百貨店大手2社が統合される。ハドソンズ・ベイは2013年よりサックスを所有している。
ジャンク債相場は米国経済の強さや米大統領選の結果を材料に上昇している。米金融当局が利下げを開始したことで借り入れコストが低下。利回りが高い一方でリスクが高めの債券に投資マネーが集まりスプレッドは世界金融危機以降で最低水準に近づいている。
この案件のブックランナーの1社であるジェフリーズはコメントを控えた。サックスとニーマン、ハドソンズ・ベイはいずれもコメントの要請に返答していない。
原題:Neiman Marcus Bonds Yielding 11% See Strong Investor Demand (1)(抜粋)
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