今年の世界広告収入は9.5%増加し1兆400億ドル(約157兆円)に達する見通しだ。グループMが最新のリポートで明らかにしたもので、1兆ドルの大台に乗るのは初めてとなる。米アルファベット傘下のグーグルやメタ・プラットフォームズ、アマゾン・ドット・コムなどのサイトのオンライン広告がけん引した。

グループMのビジネスインテリジェンス担当グローバルプレジデント、ケイト・スコットドーキンス氏が9日、ニューヨークで開催されたUBSグローバルメディア&コミュニケーションズ・カンファレンスで説明した。同社はWPP系列のメディア投資グループ。

同氏は「グーグルとメタ、アマゾンが世界全体の広告収入に占める割合は現時点で41%だ」と指摘した。

2024年の予測には、米大統領選挙の影響で今年急増した米国の政治広告は含まれていない。グループMは、25年の世界広告収入を7.7%増と予測している。

市場調査会社マグナのグローバル・マーケティング・インテリジェンス担当エグゼクティブ・バイスプレジデント、ビンセント・ルタン氏は会議の出席者に対し、パリ五輪などのイベントが広告売り上げの増加に寄与したとの見方を示した。

ルタン氏は、ネットフリックスやコムキャストの「ピーコック」などのストリーミングサービスに広告付きプランが登場したことは、広告業界にとって「素晴らしいニュース」だと述べた。

原題:Global Ad Sales to Top $1 Trillion in 2024 Thanks to Digital(抜粋)

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