(ブルームバーグ):ルーマニアでほとんど無名の民族主義者が首位となった大統領選第1回投票結果を巡り、同国の憲法裁判所が再集計を命じた。当局は投票に影響を及ぼすことを意図したサイバー作戦があったと指摘している。
24日の第1回投票で敗れた候補1人が一部投票区で不正があったと訴え、憲法裁が28日、これに対応した。その後同国の国防最高評議会は、ある候補者がTikTok(ティックトック)で「大規模な露出と優先的な扱い」を受けていたことを分析が示したと指摘。同国の選挙法に違反しているとした。
第1回投票では無所属候補のカリン・ジョルジェスク候補が首位となった。同氏はルーマニアの北大西洋条約機構(NATO)加盟に疑問を投げかけ、ロシアのプーチン大統領を称賛している。この結果はルーマニアの政界に衝撃を与え、非難の矛先はロシアに向かった。
ジョルジェスク氏の予想外の健闘は、若い有権者層をターゲットにしたTikTokのキャンペーンが功を奏した結果だ。第1回投票での上位2人の候補者は、12月8日の決選投票に進む。
再集計でもジョルジェスク氏の首位は変わらないもようだが、2位に入った野党指導者ラスコニ候補と3位のチョラク首相の差が縮まる可能性はある。両候補の差は3000票未満だった。
TikTokは28日、ジョルジェスク氏のアカウントの扱いが他の候補者とは異なったとの「主張は明確に誤りだ」と反論した。
憲法裁判所の発表では、現地時間29日午後2時までに再集計が完了する見込みだとしたが、同国の中央選挙管理委員会はその後の声明で、現地時間12月1日午後10時までに再集計が終わるとし、同日行われる議会選の投票終了後になることを明らかにした。
政府高官や情報機関幹部で構成される国防最高評議会は露骨にロシアを非難しており、ルーマニア当局はロシアが世論や社会の結束に影響を与えることに強い関心を示していると言及した。
原題:Romania to Recount Votes as TikTok Slammed for Election Role (1)(抜粋)
--取材協力:Gian Volpicelli.
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