11月のニューヨーク連銀製造業景況指数の統計では、景気見通しへの楽観と受注の急増が示された。受注増加はトランプ次期政権による輸入関税の引き上げに備えた在庫積み増しを反映している可能性がある。

棒グラフ:NY連銀景況指数、折れ線グラフ:NY連銀製造業新規受注指数

ブルームバーグ・エコノミクスのクリス・コリンズ氏は「製造業企業を対象とした過去数カ月の調査では、選挙を巡る不透明感が活動の見通しを圧迫しているとの言及がよく聞かれた。その不透明感が解消されたことから、調査結果に一定の改善が見られ始める可能性がある」とリポートで指摘した。

新規受注も拡大圏に急浮上し、21年11月以来の高水準。事業活動に関する6カ月先の見通しは22年初期以降で2番目の高水準となった。

西海岸の港湾活動の急増と併せて、今回の数字は東海岸とメキシコ湾岸で来年早々にも起こり得るストライキの影響回避に向けた企業の取り組み強化を示唆している。

統計の詳細は表をご覧ください。

原題:New York Factories Reflect Trump Optimism, Pre-Tariff Order Jump(抜粋)

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