(ブルームバーグ):人工知能(AI)分野で競争が激化する中、米国の企業はデータセンターの建設に多額の資金を投入している。
米国勢調査局の最新データによると、民間部門のデータセンター建設支出は年率換算で300億ドル(約4兆6000億円)近くまで急増している。 これはオープンAIの対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」が一般公開された2022年終盤の水準の2倍余りとなっている。

米企業は現在、データセンターにどのカテゴリーよりも多くの建設予算を割り当てている。昨年まではホテルや小売店、レジャー施設などの分野により多くの資金が投入されていた。
米資産運用会社KKRによると、米国はデータセンターへの投資急増をけん引しており、世界全体の支出は年2500億ドルに達する見込みだという。AIの進歩と従来よりも大規模な計算能力の必要性の高まりを背景にデータセンターの需要が増加している。
これは電力需要の急増も招いている。ハイテク大手からの需要増が家計やその他企業のエネルギーコスト負担の増加につながるとの懸念がある。

米国勢調査局がデータセンターの個別の数値を公表し始めたのは今年7月からで、それまではオフィス部門に含まれていた。データセンターがオフィス部門の建設全体に占める割合は、昨年初めは6分の1未満だったが、現在では3分の1を上回る水準となっている。
原題:AI Takeoff Turns Data Centers Into America’s New Building Boom(抜粋)
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