(ブルームバーグ):米マクドナルドは、米店舗の5分の1で、最も人気が高い商品の一つの販売を中止したと発表した。この決定の最初のきっかけとなったのは、コロラド州で採取された一連の便のサンプルだ。
一見ほとんど共通点がない患者が、9月下旬に腸管出血性大腸菌に感染して体調を崩し始めたため、医師らは検査のため保健当局にサンプルを送った。コロラド州の保健当局が10月上旬にさらに詳しく調査した際、一つの共通点が浮かび上がった。体調を崩した患者は全員、最近それぞれ別のマクドナルドの店舗で食事をしていたのだ。
州・連邦当局による調査の結果、22日に米疾病対策センター(CDC)から複数州に及ぶ集団食中毒について通知が送付されるまで数週間がかかった。少なくとも49人が体調不良を訴え、10人が入院、1人が死亡した。マクドナルドから始まった調査は今や、全米の複数の卸売業者や飲食店に影響を及ぼす幅広いリコール(自主回収)に発展した。
マクドナルドはまだ感染源を特定できていないが、食中毒の原因となった可能性が高いのは、人気のハンバーガー「クォーターパウンダー」に入っていたスライスオニオンだとの見方を示している。同社は米国にある1万3000余りの店舗の2割で、クォーターパウンダーの販売を中止した。
マクドナルドに黄タマネギを提供するサプライヤーの一つであるテイラー・ファームズは23日遅く、「万全を期して」同社のタマネギの一部を回収すると発表した。飲食店向け卸売業者のUSフーズ・ホールディングとシスコも顧客にリコールを通知した。
マクドナルドは、この問題に迅速に対応したと説明した。
「先週CDCから通知を受けてから、われわれは毎日のように連絡を取り合い、足並みを揃えて調査を進めてきた」と、同社は24日、ブルームバーグ・ニュースへの文書でコメント。「クォーターパウンダーに使用されたスライスオニオンが一部の体調不良に関連している可能性を特定したため、当社は直ちに、影響を受けた地域の店舗から該当商品を撤去する決定を下した。商品撤去の指示は今週初め、CDCの公的勧告通知の前に送付された」という。
原題:The Tip That Took Down McDonald’s Burgers Began With Stool(抜粋)
--取材協力:Deena Shanker.
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