現役時代に5階級制覇を成し遂げた元プロボクサーのフロイド・メイウェザー氏はニューヨーク市内の手頃な価格の集合住宅ポートフォリオを4億200万ドル(約600億円)で購入する契約を結んだ。借入コスト上昇で低迷する同市の不動産市場ではかなりの規模の取引となった。

事情に詳しい関係者が明らかにしたところでは、メイウェザー氏が購入する60棟余りの物件の多くはアッパー・マンハッタンにある。非公開情報を理由に匿名で語った。

売り手のブラック・スプルース・マネジメントの担当者はコメントを控えた。メイウェザー氏はX(旧ツイッター)への投稿で取引を認めたが、同氏の広報担当者はコメント要請にすぐには返答しなかった。

2022年の金利上昇で取引は低迷し、不動産オーナーはコスト増と値下がりに直面した。しかし、借入コストが低下に転じたことで米商業用不動産市場は安定し始めており、価格の目安となる指数の一つの今年9月までの上昇率は3%となっている。

メイウェザー氏の不動産投資は初めてではなく、以前にはCGIマーチャント・グループが運用するホスピタリティー・ファンドに投資していた。

同氏によるニューヨーク市の集合住宅ポートフォリオ購入については、不動産関連サイトのリアル・ディールが16日に報じていた。

原題:Boxer Floyd Mayweather to Buy $402 Million of NYC Apartments(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2024 Bloomberg L.P.