(ブルームバーグ):米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイは、円建て社債の発行に向けて投資家の需要を探るソフトヒアリングを始めた。日本銀行の目先の追加利上げ観測が後退する中での起債となる。
事情に詳しい複数の関係者によると、バークシャーは3年債や30年債を含む複数本立てでの起債を検討している。現時点で30年債のスプレッド(上乗せ金利)は95ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)程度とし、早ければ10日にも発行条件を決める見通し。投資家の需要状況などに応じて発行する年限を減らしたり、変更したりする方針だ。
バークシャーは日本企業への投資の大部分を円債発行で賄っており、同社の資金調達計画は株式投資家の間でも注目されている。バフェット氏による大手商社株の購入は今年、日経平均株価の過去最高値更新に貢献した。

今回の円債は、日銀の政策見通しの変化に伴い国債利回りが低下する中で発行されることになる。新たに就任した石破茂首相が日本経済は「追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」などと発言したことで市場の政策期待は変化した。
ブルームバーグのデータによると、日本の社債の利回りは7月末の1.07%前後から0.92%前後に低下している。同期間中に10年物日本国債の利回りは17.5bp低下し0.87%となった。
日銀が7月に今年2度目の利上げを実施したことを受け、バークシャーが現時点で検討しているスプレッドは3年債を除くほぼ全ての年限で4月の前回債を上回っている。例えば10年債は80bp程度で需要を探っているが、4月の10年債のスプレッドは71bpだった。
(チャートと最終段落を追加して記事を更新します)
--取材協力:日向貴彦.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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