中国の国家市場監督管理総局(SAMR)は、電子商取引大手のアリババグループが独占的な慣行を是正したと発表した。

国営の中央テレビ(CCTV)はSAMRの声明を引用し、アリババは出店者への独占的な取り決めの強要をやめ、買い物客へのサービスを改善し、オンラインプラットフォーム間の競争活性化に寄与したと30日報じた。

中国国内で大きな影響力を持つようになった大手インターネット各社に対し当局が締め付けを強化し始めた2020年、SAMRは独占禁止法違反の疑いでアリババへの調査に着手。それから1年を経ずして、当局はアリババが市場における支配力を乱用したと判断し、過去最高額となる28億ドル(約4060億円)の制裁金を科した。

CCTVによると、SAMRはアリババの3年に及ぶ是正作業で「効果的な結果」が見られたと説明。同社が引き続き業務を規制し、コンプライアンス(法令順守)改善を図るよう指導すると付け加えた。

かつて自由な裁量で知られた中国のハイテク業界は、数年にわたる規制強化の余波から脱しつつあるが、今はまた個人消費の低迷という大きな課題に直面している。

原題:Alibaba Has Shed Monopolistic Practices, China Regulator Says(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2024 Bloomberg L.P.