19日の債券相場は中長期債中心に下落。23日に日本銀行の植田和男総裁が衆参両院の閉会中審査で発言する予定で、内容を見極めたいと買いを控える雰囲気が強い。20日の20年債入札への警戒感も重しとなっている。

三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、20年債入札や週末の植田日銀総裁の発言を控える中で相場全体に高値警戒感があると指摘。「2年債の0.3%台半ばや5年債の0.4%台は少し買い進まれた意識があり、水準的に買いづらい」と述べた。

SMBC日興証券の奥村任シニア金利ストラテジストはリポートで、短期的なショートカバーは国内外の投資家ともほぼ一巡したとみられるとし、ここからは金利上昇方向を想定した方が良いと指摘した。

今週はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が23日に米カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム(ジャクソンホール会合)で講演する。

 

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