(ブルームバーグ):米物流大手フェデックスは18日、利益と売上高の通期予想レンジの下限を引き上げた。需要の持ち直しに加え、配送ネットワークの統合とコスト削減が奏功している。
同社は18日の発表文で、2026年5月通期の調整後1株利益が17.80-19ドルになると予想。レンジの中央値はブルームバーグがまとめたアナリスト予想の平均(18.28ドル)を上回った。
フェデックスは地上輸送と航空貨物のネットワークを統合する大規模な再編を進めている。この戦略によって通期の恒常的コスト削減は10億ドル(約1560億円)に達する見通しだ。
投資家はこうした戦略を評価しており、フェデックス株は17日終値までの半年間で約26%上げている。競合のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)株の同時期の上昇率は2%弱にとどまっている。
9-11月(第2四半期)の調整後1株利益は4.82ドルと、アナリスト予想平均(4.12ドル)を上回った。高い価格設定やコスト削減、米国内の荷物取扱量の増加が配送事業の追い風となった。
18日の通常取引引け後の時間外取引でフェデックス株は一時1.7%高を付けた。
原題:FedEx Boosts Forecast as Sweeping Overhaul Gains Traction (1)(抜粋)
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