米国は来月にも、中国による人工知能(AI)メモリーチップとその製造装置へのアクセスを一方的に制限することを検討している。米中間の技術面での対立は一段とエスカレートするとみられる。

事情に詳しい複数の関係者によると、この措置はマイクロン・テクノロジーのほか、韓国のSKハイニックスやサムスン電子が高帯域幅メモリー(HBM)を中国企業に供給しないようにすることが狙い。3社は世界のHBM市場を独占している。関係者は最終決定は下されていない点を強調した。

HBMは、エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)などが提供するAIアクセラレーターを動かすのに必要。実際に同措置が導入されれば、HBM2や現在生産されている最先端のメモリーチップであるHBM3E、それらを製造するために必要なツールも対象になると関係者は述べた。

マイクロンはコメントを差し控えた。サムスンとSKハイニックスにもコメントを求めたが、すぐに返答は得られなかった。

原題:US Weighs New Restrictions on China’s Access to AI Memory Chips(抜粋)

(情報を追加して更新します)

--取材協力:Ian KingYoolim Lee.

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2024 Bloomberg L.P.