(ブルームバーグ):26日の債券相場は長期や超長期債が上昇。米国の長期金利低下を受けて買いが先行。日本銀行が来週の金融政策決定会合で利上げを決めることへの警戒感が強い中、2年国債入札結果が順調だったことも買いにつながっている。
岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは2年債入札について、利回り0.4%台の水準で需要が見られ「順調な結果だった」と指摘。長期や超長期債については「基本的には来週の日銀会合結果待ちだが、きのうフラット(平たん)化したように0.25%への利上げをある程度織り込んでいるのではないか」と述べた。
入札結果によると、最低落札価格は99円97銭5厘と市場予想99円97銭を上回り、小さいと好調を示すテール(落札価格の最低と平均の差)は7厘と前回の8厘から縮小した。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.19倍と、昨年6月以来の高水準となった。
日本債券:2年利付国債の過去の入札結果(表)
東京都区部CPI
総務省が26日に発表した7月の東京都区部の消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)は、前年同月比で2.2%上昇し、前月から伸びが拡大した。インフレ圧力の根強さが意識されたものの、市場予想と同じで債券相場への影響は限定的だった。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大塚崇広シニア債券ストラテジストは、生鮮食品とエネルギーを除いた「コアコアがやや下振れたが、おおむね予想通り。市場の反応も特に見られていない」と述べた。

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