中国株の指標MSCI中国指数は19日の取引で一時1.7%下げ、今週は全営業日で値下がりした。中長期の経済政策を討議する中国共産党の重要会議、第20期中央委員会第3回総会(3中総会)のコミュニケの内容は、経済成長の新たな推進力について投資家を納得させるに至らなかった。

  香港に上場する中国本土株の指標ハンセン中国企業株(H株)指数は2%を超える下げとなった。ただ、中国本土株の指標CSI300指数は0.5%高で引けた。

  

  3中総会のコミュニケでは、中国の経済的困難を招いた不動産不況を食い止め、需要を押し上げる大がかりな対策を指導部が準備する初期の兆候がほとんど示されなかった。  

  バークレイズのミトゥル・コテチャ氏らストラテジストは、「市場に確固とした当面の見通しがなければ、株式相場は往生し不安定な状態が続くだろう」とリポートで予想。「米国の選挙が近づくにつれ、貿易戦争の脅威が迫っており、特に新たな財政出動がなければ、株式のリスクプレミアムは高止まりする」との見方を示した。

  

原題:Chinese Stocks Decline as Third Plenum Falls Short on Catalysts、China Stock Traders Move on From Plenum With Few Reasons to Buy(抜粋)

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