今月着任したロシアの駐日大使は、ウクライナ侵攻を受け日本が対ロ制裁を科す中、平和条約交渉を行うのは「不可能だ」と語りました。

ロシアのノズドレフ駐日大使は国営ロシア通信が22日に報じたインタビューで、日本政府の反ロシア的な措置により「両国関係は戦後最低レベルにある」とし、もはや引き返せないほど悪化していると述べました。

そのうえで、日本がウクライナ侵攻への対ロ制裁を科しながら、領土問題を解決して平和条約を締結する方針を示しているのは「矛盾だ」と批判。交渉は「絶対に実現不可能だ」と語りました。

ロシアは、おととし3月、日本の対ロ制裁を受け、平和条約締結交渉を中断すると一方的に表明。駐日大使は、おととし11月以降、空席となっていました。