「高齢者は集団自決」などと過去に発言した経済学者の成田悠輔氏を財務省の広報誌が起用して批判されたことをめぐり、鈴木財務大臣は、「人選にもより慎重を期し、よりよい広報ができるよう不断の努力をしてまいりたい」と語りました。

立憲民主党 勝部賢志 参院議員
「(成田氏は)『唯一の解決策ははっきりしている。高齢者の集団自決、集団切腹みたいなものしかないんじゃないか。人間引き際が重要』との持論を展開。米紙ニューヨークタイムズなど海外メディアでも問題視された人物であります。政府がですね、これを登用するというのはいかがなものかというふうに考えます」

鈴木俊一 財務大臣
「成田氏の発言というのは極めて不適切な発言であると私自身考えておりまして、財務省といたしましてもこの発言に全く賛同していない旨を改めてこの場で明確にさせていただきたいと思います」

参議院の財政金融委員会で鈴木財務大臣はこのように述べたうえで、「公の組織の広報であるということを自覚し、様々な意見があることを1つ1つ真摯に受け止めて今後改善すべき点は改善をしていくことが重要だと思っている」と語りました。

また、内閣広報室が今月18日に広報活動における人選は慎重に検討するよう各省庁に求めたことを明らかにし、「人選にもより慎重を期し、よりよい広報ができるよう不断の努力をしてまいりたい」と強調しました。