北朝鮮メディアは金正恩総書記の娘に対し、最高指導者などに使われてきた新たな敬称を使いました。「尊敬するお嬢さま」とも呼ばれてきた娘が、後継者となる可能性も指摘されています。
きょう午後の羽田空港。
記者
「北朝鮮代表チームが羽田空港に到着しました。お揃いのピンクのネクタイをつけています」
到着したのは、サッカーワールドカップのアジア2次予選で日本代表と対戦する北朝鮮の代表チーム。お揃いのピンクのネクタイ姿であらわれました。北朝鮮代表は都内に宿泊し、あさって、国立競技場での日本戦に臨みます。
こうしたなか、北朝鮮では金正恩総書記の娘の敬称にある変化が。それは…
朝鮮中央テレビ(16日放送)
「『嚮導』の偉大な方々が党と政府、軍部の幹部らと総合温室を見て回られた」
これは、北朝鮮メディアが報じた金総書記と娘が温室農場の竣工式に出席したニュース。このなかで娘に対し、「先に立って案内する人」を意味する「『嚮導』の偉大な方々」と初めて表現したのです。
娘に対しては、おととしには「愛するお子さま」、去年は「尊敬するお嬢さま」といった敬称が使われてきました。
そして、今回の「嚮導」という表現について、韓国統一省は「最高指導者や朝鮮労働党を指す時に使われてきた」と指摘。こう分析しました。
韓国統一省
「後継者である可能性を排除できない」
また、北朝鮮からはこんな報道も。
朝鮮中央テレビ(きょう放送)
「敬愛する金正恩同志が3月18日、一斉射撃訓練を直接指導した」
金総書記立ち会いのもと、「超大型放射砲」と呼ばれる600ミリ口径の多連装ロケット砲の発射訓練が行われたとするもので、きのう日本海に向け発射された弾道ミサイルを指しているとみられます。
金総書記は「敵の首都と軍事力を崩壊させることができる態勢を維持すべきだ」と述べたとしています。

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